先日の「ヤング・フランケンシュタイン」が意外なほど面白かったので、「ブレージング・サドル」も見てみた。
こちらは西部劇のパロディで、黒人差別に関する笑いが多く、自虐的なものもあるし、今だと無理っぽいシーンもある。しかしメル・ブルックス自身がユダヤ人なので、差別する側に回っても、される側に回っても、あまりギクシャクしない。
クライマックスはかなり予想外の展開で、「ゆるい」部分と「よくぞここまで」という部分が混在している。
この内容で公開当時は「タワーリング・インフェルノ」よりもヒットして、興行収入ランキングで年間一位だったというので驚く。アメリカという国の懐の深さを伺わせる。
しかもAFIが選んだ「アメリカの喜劇映画100選」という企画でも上位に入っている。
ちなみに上位15作はこのようになっていて、メル・ブルックスの作品は3本も入っているのであった。
↓
15. フィラデルフィア物語 (1940, ジョージ・キューカー)
14. 赤ちゃん教育 (1938, ハワード・ホークス)
13. ヤング・フランケンシュタイン (1974, メル・ブルックス)
12. オペラは踊る (1935, サム・ウッド)
11. プロデューサーズ (1968, メル・ブルックス)
10. フライングハイ (1980, ジェリー・ザッカー、ジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー)
9. 卒業 (1967, マイク・ニコルズ)
8. 或る夜の出来事 (1934, フランク・キャプラ)
7. M★A★S★H マッシュ (1970, ロバート・アルトマン)
6. ブレージングサドル (1974, メル・ブルックス)
5. 我輩はカモである (1933, レオ・マッケリー)
4. アニー・ホール (1977, ウディ・アレン)
3. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか (1964, スタンリー・キューブリック)
2. トッツィー (1982, シドニー・ポラック)
1. お熱いのがお好き (1959, ビリー・ワイルダー)