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泣き言をこぼすの巻

来月から書くつもりの話の断片的なメモの3,4,5月分をまとめて、一つのファイルにしてみたら7,000字くらいになった。

そうするとA案とB案とC案くらいがあって、このうちBとCは合わせちゃってもいいなとか、もっと昔はこういう風に考えていたんだよな、とか、あれこれ思い出せて面白い。

このように、遠目から大まかな構想を膨らませるていると愉快で楽しい。

しかし、もっと近寄って細部をあれこれ詰めて考えるのは、精神的にかなり疲れる。そこをもっと面白おかしく、どうにか楽に進められないものか……。

などと考えながら1986年ごろの村上春樹のエッセーを読んでいたら、

「何も思い浮かばない」
「何も書きたくない」
「書けない」

など、ネガティブな発言が結構あった。

可能であれば1986年ごろの村上春樹になりたい、と考える創作者は世界各国に推定で数百万人(合計)はいるのではないだろうか。

それなのに当時の村上春樹は……、こういう泣き言によって励まされることもあるのかと、妙に納得した。

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