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鳥の目と蟻の目の巻

昭和前期から初期の話となると、鳥瞰的に見下ろしたようなまとめ方をする人が多い。

こちらも「要するにこういう時代でした」と言われた方がすんなり飲み込めるので、ついそちらに目が行く。

しかし年齢や性別や身分によって時代の印象は変わるもので、偏見が混じっているにしても個人の目で見たその時代の印象を知りたいとも思う。

そうなると作家や政治家、有名人の日記や記録がためになる。

あまり新しい本に飛びつかなくても、これまでに読んだ向田邦子、三島由紀夫、幸田文、久世光彦などの本を再読すれば良いのではと思いつつ、図書館でたまたま「あるフランス人記者の記録 1932年の大日本帝国」という本を見つけたので借りてきた。これはフランスの女性記者の記録で、読み易そう。

他に古い物の名称や説明、エッセーが一緒になった「あのころ、うちのテレビは白黒だった」「ニッポンの名前 和の暮らしモノ図鑑」なども借りた。

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