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「赤線地帯」を観たの巻

溝口健二の遺作「赤線地帯」を観た。

予想していたよりもずっと面白く、テンポも良く、見ている間は退屈せず、しかも重い感触が胸に残る、かなりの作品なのであった。

それはともかく、終戦から昭和30年代あたりの日本について、あれこれ調べていると、深入りしすぎて時間の経つのを忘れるほどである。

何だか時代考証そのものに嵌ってしまって、その時代の文化、政治、経済、社会の分析をしているだけで一年くらいはすぐに経ちそうに思う。

これはよくない。「時代考証が行き届いている」という評価が欲しい訳ではないので。しかし、疎かにはできない。で、また調べたり、読んだり、メモしたり……、そんなことばかりしていてはよくない……。

という具合に「やること」と「言い訳」がループしている。

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