近況ノートがついに900回になった。
それほどの回数まで書いている人が他に大勢いるとは思えないが、あまり大したことは書いていない。他には書けないような、創作や読書に関する思いつきをちょろっと書く程度のものである。
今回は久々に、ちょっとした偶然について書いてみたい。
26日の「ほぼ日刊イトイ新聞」に映画監督の阪本順治のインタビューがあり、
「重いシーンのときにこそ、
ちょっとユーモアを入れとくほうが、
何かが伝わるときもあるんでね。」
という発言がやけに印象深いものだった。
https://www.1101.com/n/s/sekainookiku_sakamoto/2023-04-26.htmlこの日の夜、つまり昨夜、吉田健一と丸谷才一の対談を読んでいたら、偶然、似たような考えが話題になっていた。
小説というものはユーモアがあって当然で、「ユーモアがあるついでに(作者のことを)信用するもの」といった発言だった。
しかし書く前に構想、設計する段階では、なかなか「ユーモア」を配置することは難しく、これは主にセリフや描写に出てくるものではないかとも思った。