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変な小説家としての川端康成の巻

もともと自分は変な小説が好きで、そのせいかジャンルを問わず「変」かどうか、で小説を選んでいるようなところがある。

最近、川端康成の変な小説に注目が集まっているようで、そういうアンソロジーが出ていたり、つい先日も川端康成に関する対談集が出たりしている。

川端康成の「変」なところがどこにあるか、という点は説明しづらく、文章もしばしば「美しい日本語」のお手本のようなものだと思われている。

しかしあの、独特の変な感じは、

・特殊な言葉を使っていないのに予測できない

・何となく説明や描写のタイミングや間がおかしい

・登場人物の考えることが変

など、僅かながら説明できなくもない。

それから、そう長くない「雪国」を10年以上かけて書き継がれて完成に至ったというのも、地味ながら独特であり変である。

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