伊東俊太郎「人類史の精神革命-ソクラテス、孔子、ブッダ、イエスの生涯と思想 (中公選書)」を飛ばし飛ばし読んだ。
著者は90代の方で、中世の科学革命の研究をしているうちに、そのまた前の段階の精神革命に対象が移ったという。
3月まで、かなり古い時期の人類の話を書いていたので、ソクラテスや孔子などという名前が出てきても、古代ギリシャ・ローマの話をされても、
「割と最近じゃん……」
と思えるほど、時間的な距離感が近くなっている。
でもって、ソクラテス、孔子、ブッダ、イエスの4人の業績を並べてみると、イエスは群を抜いてドラマチックで、心に迫ってくるものがある。
もっと単純にいうと、暴力あり、オカルトあり、愛あり、逆説あり、謎あり、奇跡あり、でキャッチ―なのである。ポップと言ってもいいくらいだ。
ちなみに仏陀の生涯は、手塚治虫の「ブッダ」で読んだので、あのタッチの絵が思い出される。
で、宗教的な本を読んでいるといつも、宮沢賢治を読みたくなってくる。
それに、書店や図書館では追悼コーナーができている大江健三郎も読みたくなってくる。
図書館から借りているクロポトキンも面白い。
という訳で、本当に読みたい本が増えて増えて、きりがなくて困っている。
週単位や月単位で「自分の課題図書」「必ず読む本」を決めないとダメかもしれない。