• に登録
  • 詩・童話・その他
  • 創作論・評論

短くなる傾向と長くなる傾向

大体のところ、物を書く人は長編型と短編型に分かれるらしい。

自分の場合は、奇妙なアイディアや場面が書ければよいので、500枚の長編を書くよりは50枚の短編で済ませた方がよく、何だったら5枚くらいに圧縮して済むならその方がいいんですけど、と思っていた。

しかし、実際に書いてみると5枚程度どころか1000字やそれ以下の字数でも書きたいことが書けているようで、そのくらいの文字数でも「野球から二塁が消えた理由」や「『ね』が好きな女の子」には満足している。

さらに字数を減らして、1回分が100字に満たないような回文日記集をまとめたいと思っているくらいなので、短くなる傾向が次第にエスカレートしている。

これとは逆に、長くなる傾向もある。ちょっとした思い付きで書いた「つ」の話や、「しりとりの練習をする男」などは、後から付けたして増築するような形になっている。やはりこの傾向もエスカレートしていて、原稿用紙20~50枚くらいのサイズの話の案が7つくらいある。

これはそのうち「第一話」だけをまとめて短編集にしてみたい。第一話だけを7編集めたら、かなり面白いのではないだろうか。ジャズやインディーズ系のレーベルなどのサンプラーCDのように、あれこれ少しずつ入っている、というのが個人的に好きだし、お得な感じがあるので気軽にお勧めできる。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する