どこまで想像を膨らませられるか!?《シチュエーション斬り!!》コンテスト開催!
243 作品
編集K
まずは自分の好きなシチュエーションを扱った作品を、こんなにもたくさん拝読することができ、感謝感激です(ごちそうさまでした!)。角川スニーカー文庫主催カクヨム内コンテストの中で、どの回よりピンポイントなお題にしたつもりだったのですが、想定より多くの作品をご応募いただき、大変嬉しく思います……
ラブコメで一つの人気カテゴリとも言えるでしょうか、お隣さま同士のイチャラブストーリー。このカテゴリを好む読者さんが求める“好きポイント”を拾いつつ、その中でどう個性を出していくか。この点に苦労されたのではと思います。ヒロインの属性、主人公との関係性……「そうそう、こういうのほんと好き」というツボをしっかり押さえつつ、「そうくるか!」とストーリー展開の新鮮さに驚くものがあったり。エンタメ力の高さ・発想の幅の広さに感心するばかりでした。
どの作品もその世界のリアルが見え、この主人公羨ましい! 今すぐ替われ! と唇を噛む夜も幾度とありましたが、今回は特に刺さった大賞1作品を選出させていただきます。
最後に改めて、この度は『シチュエーション斬り! コンテスト』にご応募いただきました作家の皆様、並びにコンテストを盛り上げてくださったカクヨムユーザーの皆様、誠にありがとうございました!
スニーカー文庫 編集K
ある日アパートのお隣に美少女JKの七葉が引っ越してきた。
なぜか七葉はやたらと絡んできて、気付けば勝手に部屋に上がり込んで、ご飯を食べて帰っていくように。
スーパーで遭遇してもウザ絡みしてくるし、友達が遊びにきていてもお構いなしに上がり込んでくる。
熱が出たら看病してくれるし、疲れて帰ってきたらご飯作ってくれるし、一緒に部屋片付けてくれるし。
あぁもうウザい!
だから嫌なんだ。お隣のJKが何を考えているのかなんて、俺にはさっぱりわからない。
編集M
この度はたくさんのご応募、ありがとうございました!
ある程度の条件が同じ「双子」というヒロインの括りで、各々少しずつ違う個性を見せながら主人公に迫ってくる……シチュエーションを決めた側としてなんですが「きっと同じものばっかり集まってしまうだろうな~」と思いきや、王道の学園ラブコメを筆頭に、異世界ファンタジー、ネトゲなどなど舞台設計も様々な作品が集まり、皆さんの想像力に驚かされました。
「双子」というほぼ同じ立場のヒロイン二人から迫られるというシチュエーションの中で、やはり書くのが難航したかな? と感じたのは双子の書き分けです。
カクヨムでの小説には挿絵がないので、双子のそれぞれの個性は読者に想像させるしかありません。ちょっとした雰囲気や口調、主人公へのアプローチ方法の違いなどに、微妙な書き分けの上手さが表れた気がしています。
また、ヒロインを必ず2人出さなければならなかったことから、ヒロイン同士の関係性の描き方にもセンスが表れていましたように思います。特に「双子」なので単純なライバルにせず。お互いを思いやるような距離感には思わず悶えさせられたことも多数……!
進められるようで進められないもどかしい三角関係の作品をたくさん読むことができて非常に眼福です。
この度は『シチュエーション斬り!コンテスト』にご応募いただいた作家の皆様、誠にありがとうございました。
そして盛り上げてくださった読者の皆様にも大変感謝です!
これからもカクヨムで素敵なシチュエーションの物語がたくさん生まれることを祈ってます!
スニーカー文庫 編集M
割と平凡な高校生・伊賀崎渉は校内一の美少女である天宮沙空乃に好意を伝えた……はずだったのだが、告白した相手は瓜二つの容姿を持つ双子の妹にして、腐れ縁の天宮陽奈希だった。
しかも、渉がずっと嫌われていると思い込んでいた陽奈希はただのツンデレ。実は渉のことが好きだった上、告白は自分に向けられたものだと勘違いしていたため、快諾。
間違いによる告白をきっかけに、渉と陽奈希は付き合うことになった。
その結果、今まで高嶺の花過ぎて関わる機会がなかった沙空乃(=好きな人)からは皮肉なことに『妹の彼氏』として認知されるように。
沙空乃は実は超がつくほどのシスコンで、渉が愛する妹を傷つけるようなロクでもない男ではないか見極めると宣言。
とてもじゃないが、「あの告白は間違いだった」と言い出せる状況ではなくなってきて――。
「スニーカー文庫《シチュエーション斬り!!》コンテスト」の中間選考の結果を発表させていただきます。
多数の力作を投稿してくださった皆様、並びに作品を読んでくださった皆様には、改めて深く御礼申し上げます。
※掲載の並びは作品のコンテストへの応募順となっております
講評
お隣のJKだけでなく、会社の後輩などヒロインズの個性が“この世界のリアル”を感じさせ、まさに恋愛ドラマのような人間関係でありつつ、それを“ラブコメ”に落とし込めている点に惹かれました。
「このお話、まだ面白くなりそうだぞ!?」という期待がある作品です!