選考基準は編集者の独断と偏見! 《俺のラノベ》コンテスト、再び開催!
884 作品
この度はご応募いただきまして、ありがとうございました。
審査の結果、受賞に至るものはございませんでしたが、
最終選考まで残っただけあるとうなずける完成度の高い作品も多くあり、
個人的にはライトノベルの力、層の厚さみたいなものを感じました。
気になった作品に上げました3作について話をしますと
タイトルから作品の面白さがにじみ出ており、中身もそれに沿ってしっかり構成されていて、
非常に楽しく読めるものであった。というのが共通してございます。
昨今のライトノベル市場は書籍の売り上げ減少に伴って、緩やかに縮小傾向です。
その中でも売れる作品、好かれる作品というのはタイトルが読者の心をくすぐるものに
なっているのではないでしょうか。
今後創作をつづけていこうと思っている方はそのあたりも意識しながら、
取り組んでいただけると良いのではないかと思いました。
世の中に良作が今後もたくさん生まれることを期待して、
述べさせていただきました言葉を総評とさせていただきます。
スニーカー文庫 編集I
該当作なし
こんなにたくさんの応募が来るとは思いませんでした……本当にありがとうございます。
恐らく応募を検討された方のほとんどが考えたはずです――小説のヒロインに「クセ」のないやつはいないんじゃね?と……その通りですね!
さらに言うと「クセ」の概念も人それぞれですよね。ということで、皆さんがどんな魅力的な「クセ」あるヒロインを出してくれるか興味があり、このテーマにて開催させていただきました。
予想していたことではありますが、幽霊などの人外が圧倒的に多かった気がします。外見や種族による分かりやすい「クセ」ですね。人間だとヤンデレやエロ系が主でした。
同じような特性を持つヒロインでも取り巻く環境や世界観・ストーリー次第で、全く異なる魅力を引き出すことができます。
また、強烈すぎる個性を持つヒロインは、表現の仕方・ストーリーへの絡ませ方を間違ってしまえばたちまち読者にとって「嫌悪」の対象となってしまいます。
これらの要素が上手い具合に組み合わさって、ラノベ史に残る魅力あるヒロインがどんどん増えれば嬉しいですね。
改めて参加して下さった皆さまに、深くお礼申し上げます。
スニーカー文庫 編集Y
「おめでとうございます。難易度Aの異世界『ポッパニア』への転移者に、あなたが選ばれました。誰もが羨む異世界での勇者ですよ? ハーレムあり、無双あり、チートありの素晴らしき日々が待っています。荒んだ現実から逃避して、異世界『ポッパニア』の地で俺TUEEEを楽しみましょうっ。さあ、私の手を取って下さい、平兵凡介さん!」
「俺の現実は充実している。帰れ、この駄女神」
は――?
これは、[異世界に連れていきたい女神]と[異世界に全く行く気のない少年]が繰り広げる、非日常系ラブコメである。
私の考えていた≪クセのあるヒロイン≫とは少々違いましたが、普通に面白かったので特別賞という形で選ばさせていただきました。
俺TUEEEで自ら道を切り拓く主人公作品が多い中、ヒロインがメインで導いてくれ主人公も助けてくれる……
最近見なかったタイプの作品なので懐かしかったです。
ある意味、今回のテーマに一番沿った受賞作かもしれませんね。
校内一の美少女⇔実は腹黒というギャップによる魅力という定番設定ではありますが、そのヒロインのみならず、様々な分野でのドロップアウターたちによる学園コメディ。
主人公とメインヒロインの何とも言い難い微妙な距離感がたまりませんね。
講評
いいですね、駄女神!
とある目的の為に健気に一生懸命がんばるロゼリアの姿にニヤニヤが止まりませんでした。
何より息もつかせぬコメディのラッシュ、最後まで飽きずに読むことができました。
昨今ライトノベル界で猛威を奮っている≪異世界転生モノ≫の新しい形ですね。
ヒロインの心情の変化と共に後半はラブコメパートに移行しますが、
そこでもギャグ成分が全く失われていないのもポイントの一つですね。