グリムノーツ×カクヨム「ゲームシナリオ用小説コンテスト」

終了

応募受付期間: 2016年8月24日(水) 00:00 〜 2016年10月2日(日) 23:59

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グリムノーツ×カクヨム「ゲームシナリオ用小説コンテスト」

受賞作が決定しました

「グリムノーツ×カクヨム「ゲームシナリオ用小説コンテスト」」は249作品のご応募をいただき、 選考の結果、3作品が最終選考に進みました。

 最終選考対象作品は、株式会社KADOKAWAファミ通文庫編集部ならびに株式会社スクウェア・エニックス『グリムノーツ』運営チームが選考いたしました。

大賞

魔法は解け、十二時の先に残るのは。

灰の少女とガラスの騎士

著者=さちはら

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講評

 今回、初めてのコンテストで大賞を出すことができたことをとても嬉しく思います。

 この作品は、とてもグリムノーツらしい、「もしかしたらあるかもしれない物語」という舞台を描かれているように感じました。

 ただ、原典となる物語に対して異変が起きているのではなく、単体で童話として成り立つようなお話となっていた点もとても良かったです。

 詩的な表現を多用されているので、この魅力を保ったままゲームに落とし込むのは、とても大変だとは思いますが、一緒に頑張っていけると嬉しいです。

石井諒太郎
株式会社スクウェア・エニックス
『グリムノーツ』プロデューサー

 すでにある童話の筋書き、あるいは隙間を想像し、いかに新しい物語を組み込んでいくか。

 グリムノーツのシナリオを考える上で大きな命題となる部分に、この作品は真摯に向き合っていたと思います。

 ガラスの騎士リヨンの物語であると同時に、「灰の少女」をめぐる童話と二重構造になった舞台設定が秀逸。

 美しいイメージで彩られたこの物語は紛れもなくこの方にしか書けないものであると同時に、『グリムノーツ』のテーマがしっかり表現されていました。

大泉貴
『グリムノーツ』メインシナリオライター

 この作品を読み終わって、まず思ったのは「綺麗な物語」だなということでした。

 人生の輝かしい面だけではなく、悲しかったり残酷だったりといった暗い面も描いていることにより、普遍的な美しさが宿った作品は多いですが、この作品はまさにそれであろうと思います。

 読後の余韻も含め、この作品単体で、ひとつのおとぎ話となっている完成度の高い作品でした。

 また、タイトルにある『灰の少女』から、よく知られたあの物語?と思わせて読者の予想を良い意味で裏切っていくストーリー展開や読者を飽きさせないキャラ同士の掛け合いも絶妙でした。加えて場面描写の的確さと文章のテンポのよさを見るに、書き手の地力の高さも窺えました。

 二次創作として押さえるべきところをきちんと押さえつつ、しっかりとした筆力に支えられた良質の物語として大賞作品にふさわしいと評価いたしました。

川崎拓也
株式会社KADOKAWA
ファミ通文庫編集部 編集長

総評

 投稿頂いた皆様、また読者として関わってくださった皆様、グリムノーツでは初めてのシナリオコンテンストにご参加頂きありがとうございます。

 今回はテーマとしてもスマートフォン向けのゲームシナリオ化を前提としているため、多くの方がとても書きにくかったのだろうという印象を受けました。

 今回、大賞含み最終選考に残った3作品はその中でも「スマートフォン向けのゲームシナリオ」を意識したうえで、もともと与えられていた世界観や設定といった「箱」の中に自分の作り上げた作品を入れようとしており、かつ挑戦的な要素も、その範囲の中で組み込まれていました。

 オリジナルで自ら創り上げるのではなく、誰かが作った枠組みの中で作り上げるという事は、書き手にとって喜ばしいことでない場合が多いですが、今回の「グリムノーツというゲームのシナリオを書く」という事に沿った形でストーリーを描いて頂けている作品かどうかを今回の選考では意識させて頂きました。

石井諒太郎
株式会社スクウェア・エニックス
『グリムノーツ』プロデューサー

 既存の世界観の中で、いかに書きたいものを表現するか。

 これを実現するためにはその世界観を正確に把握し、かつ自身の表現したいもの=オリジナリティに自覚的になる必要があります。ゲームシナリオ化前提という制約も加わり、おそらく多くの方が執筆に苦心されたかと思います。

 そうした難しさを要求された今回のコンテストですが、蓋を開けてみれば、さまざまなアプローチからグリムノーツという題材に取り組んでくださった作品が数多く集まり、メインライターとして非常に光栄に思います。

 原典があるもの、オリジナルなど、バリエーション豊かな作品が集まった中で、今回大賞を含み最終選考に残った三作品は、テイストこそ異なるものの、それぞれ表現したいオリジナリティを世界観、そしてゲームシナリオという前提の中にしっかり落とし込み、新しいグリムノーツの物語を描きだしていました。

 定められた制約を守りながら、書き手のオリジナリティをどうやって確立するか。今回の選考ではそこが一番問われたように思います。

大泉貴
『グリムノーツ』メインシナリオライター

 この度のコンテストは、カクヨムにおいて初となる二次創作コンテストということで、KADOKAWAからファミ通文庫編集部がご協力させていただきました。

『グリムノーツ』という作品の魅力をいかに活かせるか?ということが、今回のコンテストの選考でも重要な要素となっていましたが、当編集部ではそれに加えて「純粋に小説としても面白い作品なのか?」という視点も加えて選考に参加させていただきました。

 しかしながら、当初想定していたよりも遥かに多くの投稿をいただき、ひとつひとつの投稿作を読ませていただいたところ、そもそも筆力が高い書き手さんが多く、どれも魅力に溢れる作品に仕上げられているので、最終的な選考の段階ではかなり頭を悩まされる結果となりました。

 また、商業における二次創作では、純粋な小説としての面白さを生み出す能力と、(他者が作り出した)原作の世界観から(自分が描く)作品の内容を逸脱させないようにする能力のバランス取りがとにかく難しいのですが、今回のコンテストでは、多くの作品でその点はクリアーされていて投稿者のみなさんのレベルの高さに驚きました。

 そんな完成度の高い作品群の中から、めでたく大賞を選出できたことを大変喜ばしく思います。

 大賞を受賞されました『灰の少女とガラスの騎士』のさちはら様、本当におめでとうございます!

川崎拓也
株式会社KADOKAWA
ファミ通文庫編集部 編集長

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