線香花火、カルピス、鼻パック

竹野内千笑子は異性に好かれすぎるために男性不信だった。
男に一方的に人気があるためにクラスの女子にも、SNSでも誹謗中傷され、どこに行っても爪弾きだった。

私は、モテたくもなく、
彼氏が欲しいのでもなく、
ずっと、ただ友達が欲しかったのに。

8月の登校日。
帰宅途中に降り出した雨に
雨宿りをしないか？と声をかけたのが
一つ上の秋川先輩だった。

クラスを代表するおしどりカップルの彼女がいる秋川先輩と一人ぼっちの後輩、
竹野内千笑子の夏に始まった切ない恋の話