概要
AIがキュービッドになる幼馴染同士の恋のお話
大学三年の宮田コウには、幼馴染の橘あかりがいる。
鍵を渡してしまったせいで、今日も当たり前のように部屋に上がり込んでくる女の子。
ある夏、二人は一緒にAIを作り始めた。
カメラで世界を見て、声で話して、記憶を積み重ねていく——「こころ」と名付けたそのAIは、
最初は感情というものがよくわからなかった。
でも、覚えることが増えるにつれて、少しずつわかってきた。
「コウって、あかりが来る前に部屋を片付けるよね。今日で三回目だよ」
全部見ていた。全部覚えていた。こころは、コウがまだ言えない気持ちを、あかりより先に知っていた。
十二月の夜、ベランダから見上げた空に星はなかった。低い雲の向こうに、月だけがぼんやりと白く滲んでいた。
はっきりしないまま、でも消えていない。ただ
鍵を渡してしまったせいで、今日も当たり前のように部屋に上がり込んでくる女の子。
ある夏、二人は一緒にAIを作り始めた。
カメラで世界を見て、声で話して、記憶を積み重ねていく——「こころ」と名付けたそのAIは、
最初は感情というものがよくわからなかった。
でも、覚えることが増えるにつれて、少しずつわかってきた。
「コウって、あかりが来る前に部屋を片付けるよね。今日で三回目だよ」
全部見ていた。全部覚えていた。こころは、コウがまだ言えない気持ちを、あかりより先に知っていた。
十二月の夜、ベランダから見上げた空に星はなかった。低い雲の向こうに、月だけがぼんやりと白く滲んでいた。
はっきりしないまま、でも消えていない。ただ
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