トリマーという仕事への誠実さと、午後の穏やかな空気感が丁寧に描かれているからこそ、最後の1ページで世界が反転する感覚が鮮烈です。「昼の光を背にして、輪郭が白くぼやけて見える」。逆光の中に立つ異世界の住人。具体的な正体を明かさずに「日本にいるはずのない存在」と表現して幕を閉じることで、読者の想像力を最大級に掻き立てる、最高にワクワクする引きでした。
もっと見る