母が事故に遭って危篤状態。主人公、姉、父が病院へ。だが、母の心臓が止まる。こんな状況で笑いが起きるだろうか。いや、起きるだけないだろう。笑っているのは死神くらいだろう。……普通は。ある意味、主人公達は母を救った。だが、この救い方。本当に正しいのだろうか。母に聞いてみたい。死の渕を彷徨っていた時に、何か物騒な告白は聞こえなかったか、と。
「もうダメかもしれない」、そんな緊迫感が満ちる病室でのこと。……のはずなのに、気付けばじわりじわりと笑いが込み上げてくる!もう途中からは普通に笑ってしまいました。心拍数を測定する機器(母の声)が間にいいリズムを差し込むんです。——『一本とられたな〜!』読み終わった後、きっとあなたもそう言いたくなる!
本来なら暗いお話しなのに、あえてその空気をコミカルに持っていくという発想力凄いと思いました。ラストの落ちもとても心温かくなりました。他の作品も拝読させて頂きますね。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(82文字)
重体の母を嘘告白で救おうとする描写は独創的かつ斬新で、緊張と笑いを同時に演出しているところが秀逸です。そして、ブラックユーモアの限界ギリギリを攻める構成が魅力的で読後には、不思議な余韻が残る一遍です。
次から次へと進む展開に目が離せません!ラストを読む頃にはこっちが息切れしてしまいました。読後感もかなり良いです、皆様も是非ご一読を。
「だが、若しもコレ等の嘘が本当であったら、母さんは本当にショック死するだろう。」死なせたくなかったら、嘘に嘘を重ね続けよ。
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