概要
その値札、本当に“金額”ですか。
昭和二十一年、焼け跡の東京。
瓦礫の隙間に広がった闇市で、十七歳の少年は帳場に立っていた。
米、薬、軍の横流し品——
生き延びるためなら、何でも値段がつく場所。
ある夜から、商品に奇妙な赤い値札が現れる。
そこに書かれているのは金額ではない。
――一命。
札の数だけ、人が死ぬ。
最初は偶然。やがて確信に変わる。
少年は思い出す。
盗みを働いた子を突き出したこと。
金のない母子を追い返したこと。
見て見ぬふりで受け取った金。
闇市は物資を売っているのではなかった。
切り捨てた命に、値段をつけていたのだ。
炎に包まれる焼け跡で明かされる、戦後の黒い勘定。
これは、取引の記録に残らない“もう一つの会計簿”の物語。
瓦礫の隙間に広がった闇市で、十七歳の少年は帳場に立っていた。
米、薬、軍の横流し品——
生き延びるためなら、何でも値段がつく場所。
ある夜から、商品に奇妙な赤い値札が現れる。
そこに書かれているのは金額ではない。
――一命。
札の数だけ、人が死ぬ。
最初は偶然。やがて確信に変わる。
少年は思い出す。
盗みを働いた子を突き出したこと。
金のない母子を追い返したこと。
見て見ぬふりで受け取った金。
闇市は物資を売っているのではなかった。
切り捨てた命に、値段をつけていたのだ。
炎に包まれる焼け跡で明かされる、戦後の黒い勘定。
これは、取引の記録に残らない“もう一つの会計簿”の物語。
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