概要
義経の屋島の戦いの裏で――
一ノ谷の戦いのあと――源頼朝は弟の範頼に、九州への遠征を命じた。いわく、平家を討ち、三種の神器を取り戻せ、と。なぜなら、平家は一ノ谷のあと、吉備三国(備前・備中・備後)の土肥実平を打ち負かしていた。その後、伊勢に潜伏させた平家の輩《ともがら》を蜂起させ、京に駐留する義経と鎌倉の分断を図った(三日平氏の乱)。
この事態を憂慮した後白河法皇は、平家討伐を頼朝に命じ、頼朝は範頼に「平家を倒すにはどうすればよいか」と問うた。
その答え――九州を征するため、範頼は三万騎を率いて出陣する。だがその道行きは、つらく苦しいものであった。
それでも九州をめざす範頼に、北条義時はその理由を聞く。
この事態を憂慮した後白河法皇は、平家討伐を頼朝に命じ、頼朝は範頼に「平家を倒すにはどうすればよいか」と問うた。
その答え――九州を征するため、範頼は三万騎を率いて出陣する。だがその道行きは、つらく苦しいものであった。
それでも九州をめざす範頼に、北条義時はその理由を聞く。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!範頼の戦とは。一ノ谷から壇ノ浦へ
一ノ谷のあと、壇ノ浦のまえ。
その狭間にあった範頼の九州行を、戦略と兵站の視点から描いた読み応えのある作品です。
源平合戦というと、どうしても義経の鵯越、屋島、壇ノ浦といった派手な場面に目が向きがちです。
しかし本作では、範頼が担った西国遠征、九州制圧の意味が丁寧に掘り下げられています。
兵を進めるだけではなく、米がいる。船がいる。土地の豪族との交渉がいる。
そして何より、平家が九州と宋との交易を押さえる危険性まで見据えなければならない。
その構図がとても面白かったです。
範頼の人物造形も魅力的でした。
義経のような閃きと突破力ではなく、頼朝のような冷徹な政治性でもない。
文を送り、状…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ドラマ化兄弟の間に生まれて
歴史作品の名手である四谷軒氏が今回参加された三題噺のお題は「楽」「引」「場所」。根拠はありませんが、割と自由に題材を選べそうな気がします。
そして氏が選んだ主人公は、源範頼。かの有名な頼朝の弟にして義経の兄です。そして……あれ、結局どんな人物でしたっけ?
もし「影薄いが歴史上の人物ランキング」とか「名前は知ってるけど具体的にどんな奴から知らん歴史人物選手権」をやったら、上位入賞間違いなしということだけはわかるんですが……。
思えば不憫な立ち位置の人物です。兄も弟も大河ドラマの主人公に抜擢されていて、弟に至っては複数作主役を務めていますが、範頼を主人公にした大河を作ろうという話は寡聞…続きを読む