「そこそこを目指してきた」鮫島雪子が誘い込まれた不思議なバー「愛することがわからない」彼女が送った最後のメール彼女を取り巻く人間関係の愛憎、そして依存。それらが織りなす過去・現在・そして未来一話たりとも目が離せません。引き込まれること間違いなしの傑作です。
「そこそこ主義」の女性と、彼女に惹かれる男性の恋物語は、序盤から「不思議なバー」という意外な仕掛けによって幕を上げます。語り手の視点の入れ替わりによって少しずつ両者の立場が見えてくるなかで、ふたりの繊細なやりとりに胸がキュンとなり、さらに物語の奥行きが顔をのぞかせてくる。人を愛することのむずかしさと、それでも前を向きたい希望が織りなす読み応えのあるストーリーです。この先の展開がとても楽しみになるお話で、主人公の心情に共感できる人も多いのではないかと思います。
もっと見る