読んでいてずっと胸がざわつく物語でした。レイって、ただ「感情がない主人公」じゃなくて、まるで世界と自分の境界線が曖昧なまま歩き出した存在なんですよね。だからこそ、一つ一つの出会いが彼の輪郭を描いていくみたいで、オウロとの関係なんて特に、読んでる方の心までそっと温めてくれる感じがします。
カラマタに来てからのレイは、何気ないご飯の温かさとか、誰かに心配されることの重さとか、普通なら気づかない“人としての当たり前”にゆっくり触れていくのがたまらなく美しい。戦闘シーンも迫力があるのに、その奥に「レイ自身の奥底に眠る何か」がちらついていて、その伏線の気配にドキッとする瞬間があるんです。
赤い花、白い女性、そしてレイが初めて感じた「楽しい」という言葉。その全部が、彼の未来の扉を静かにノックしているようで、続きを見守りたくなる作品です。
本作は、ただの異世界アクションではありません。
記憶の空白を抱えた主人公レイが、自分の正体に迫りながら仲間と絆を育み、そして時に絶望的な強敵に挑む……そんな成長劇と謎解きが絶妙に絡み合う物語です。
特にバトル描写の迫力が圧巻で、技の名前ひとつ取っても美しく、読者の脳裏に映像として焼き付くほど。
一方で、ギルドや町の人々との温かい交流がしっかり描かれており、戦いと日常のバランスが心地よいのが本作の魅力です。
さらに、王族と騎士団に絡む正体不明の存在や、世界の根幹を揺るがす異変など、読み進めるほど謎が増え、止まらなくなる中毒性があります。
「強さ」「優しさ」「秘密」が絶妙に混ざり合った、読み応えバツグンの作品です(๑•̀ㅂ•́)و✧
記憶を失い、名前も思い出せず、感情も失っている男性、レイ(名前は仮の名)
なのに、戦闘能力だけはあり、モンスターを狩って日銭をかせぎ、なんとか生活をしていた……。
そんな彼が、温かい仲間に出会い!
自分の記憶の謎を追い!
さらには、謎に満ちた女性と出会う、異世界バトルファンタジーです。
一話は短く文章は読みやすく、くどい表現は一切ありません。
毎日更新も嬉しい。
この作者さまは、前作、前々作も、おもしろいバトルファンタジーを毎日更新で、完結まできっちり書き上げているので、今作もきっと、途中でエタる事はないでしょう。
カクヨムコン11に参加で、1月中に10万文字まで届かせる宣言もなさっています。
ぜひ、皆様も、この物語を楽しみましょう!
謎に満ちた女性が、幾重にも秘密が仕掛けられていて、読んでてワクワクします!
記憶も感情も失った青年レイが、ただ「生きるため」に戦っていた日々から、少しずつ世界とつながり始めていく物語。
静かで乾いた彼の空虚さと孤独を鮮やかに浮かび上がらせ、その分、出会いによって世界が色づいていく過程が胸に胸に沁みます。
特にオウロとの関係は、レイの人生に初めて差し込む“温度”のようで、自然と寄り添わせてくれます。
カラマタの人々の優しさや、ささやかな日常の描写が、物語全体に柔らかな光を灯しているのも印象的です。
戦闘シーンは緊張感と迫力に満ち、レイの“何かを抱えた強さ”が物語の奥に潜む謎を予感させます。
彼の過去に何があったのか、なぜ戦えるのか──その答えはまだ霧の中ですが、確かに物語は動き始めています。
“温かさ”と“謎”が絶妙なバランスで共存する世界です。
CV設定があったので、脳内でその声をイメージしながら読書しました。
身長や距離、金貨や銀貨などの数字の設定が細かく記載されており、状況や世界観、そして間合いや呼吸の「間」などを細かく把握できます。アクション小説が好きなら、ぜひ読んでもらいたいです。
主人公が無感情であることもあり、あらゆる情報を淡々と処理してくれるおかげで、いい意味で状況をするすると把握でき、話を次へ次へと読み進めることができました。
「無感情主人公って、こう書けばいいんですね」と思わされ、勉強になります。
迫力のあるアクションの異世界小説が読みたいなら、この作品で間違いありません。