概要
直せる歪と、直せない別れを抱えて。ふたりは終わった世界を旅する。
魔王に敗れた世界で、修繕士ミシェルは弟弟子の魂を宿したゴーレムと共に旅を続けている。
師匠との別れと向き合えず、大事なことは告げられないまま、今日もどこかで足を止めては世界の歪を直していく。
嘘と別れを抱えて歩く、スローファンタジー。
師匠との別れと向き合えず、大事なことは告げられないまま、今日もどこかで足を止めては世界の歪を直していく。
嘘と別れを抱えて歩く、スローファンタジー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その「嘘」は優しさであり、自分を繋ぎ止めるための祈り
長命種の魔法使いミシェルと、弟弟子で手のひらサイズのゴーレム・ユーゴ。これは、すでにこの世にいない先生の面影を辿る、静かな旅路の物語です。
なぜ魔法使いは消えてしまったのか、なぜユーゴはゴーレムになったのか、そして、先生はどこへ行ったのか。
散りばめられた謎を抱えながら、ミシェルは魂の境界線が曖昧になってしまったユーゴに嘘をつき続けます。その「嘘」の先にある救いを信じて旅を続ける彼の心境を考えると、胸が張り裂けるような思いがします。
派手な魔法の応酬はありません。そこにあるのは、二人が静かな結末を探すための歩み。
喪失の痛みを知るすべての人に、そっと寄り添うような作品です。