無能で4人な俺とイカレ不死者のとんでもない旅
kuro1231
プロローグ
まずは自己紹介から始めよう
俺の名前はケリドウェン、ただのケリドウェン
容姿は普通、背丈も普通、種族は人間、職業は薬師
薬師としての腕は微妙、良くも悪くもない。ただ、住んでる場所では無能と呼ばれている
俺と同じ所に住んでいるもう一人の薬師がとにかく優秀で、、、俺は無能扱いされている
材料やら、薬の準備やら、金の管理は俺がやっているのにも関わらず
まあ、無能というのも否定は出来ないが、、
俺は良くも悪くも普通の薬師だ。普通の薬しか作れない
伝説の薬なんて物は作れないし、貴重な薬や効果が高い薬も作れない
レシピ通りの物しか作れない。しかも技量が関係ない薬のみ
無能寄りではある。でもね、無能なだけでね。害はないはずなんだけどね
「・・・・どこだよここ」
追放まではやりすぎだろ、、しかも次元追放って、、、場所すらも不明だぞ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
場所・不明、なんか暗い場所
「はぁ、、収集鞄を情けでくれたが、、、、、どこだよーーここ」
ケルドウェンは首を上へと上げ、天を仰ぐ
「植生も一切分からねぇ場所に送りやがって、、優秀さんが見たら怒るだろ」
優秀さん、ケルドウェンと同じ場所に住んでいる無能ではない方、それを指す言葉
「何だこの植物は、何に使うか一切分からんぞ」
その辺の草に触れたり、千切ったり、そんなことをしながらよく分からない場所を進み続ける
そんな時、一匹の動物に出会った。いや、動物ではなく¨魔物¨だが
「・・・・・・」
「グルルルルル」
唸り声を上げながら、狼型の魔物がこちらを見ている。距離も近い
「・・・・」
ケルドウェンは動けなかった。狼の魔物を見た瞬間に体が硬直した
硬直の理由は、恐怖
「・・・・」
「グルルルル!!」
唸り声が大きくなる。でも動けない。体がピクリとも動かない
「うぬぅお」
ひねり出した声は言葉にすらなっていなかった
「ガウ!!」
「ギャアア!!!」
狼の魔物が腕に噛みつく。ボキボキと骨が噛み砕かれる音が腕から聞こえる
「アアアアア!!」
叫ぶことしか出来なかった。力が無いから、弱いから
狼を振りほどく力はない。生きたまま喰われて死ぬ
そんな気が、ケルドウェンはそんな気がしていた
だが、運はケルドウェンを見放さなかった
「もう一体いたな」
腕に噛みついていた狼が横に吹き飛ぶ、吹き飛んだ拍子にケルドウェンも横へと少し吹き飛ぶ
「ガァ!」
「お前のジョブ?痛がるな。早く教えろ」
全く知らない男がケルドウェンに問う
「だ、誰だ?」
「ジョブを言え」
ゴシャっと背中から激痛と同時に音が聞こえる
背中を蹴られた、そう自覚するにはそう時間は掛からなかった
「!!!」
「なんだ?ジョブって言葉を知らないのか?仕事?職業?バイト?なんといえば分かる?」
「や、薬師です」
「薬師か。丁度いい。お前が3人怪我しているから治せ。いや、お前を含めて4人だな」
「な、何を言って、、、、」
ケルドウェンが顔を上げた先には、同じ顔、同じ体格、違う髪色をした自分がいた
「は?」
意味も分からず混乱し、意識が薄れ始め、頭に土が付いた
ーーーーーーーーーーーーーー
目を覚ますと、空が見えた。暗い空に光る星々が見えた
「うぅん?」
「起きたか薬師。早く立て」
にゅっと俺を蹴った者の顔が星の代わりに視界に映った
「ギャアアア!!」
「うるさい」
「ぐぇ」
胸を踏みつけられる。声が出しにくくなってしまう
「お前は誰だ?名前を言え」
「け、ケルドウェンです。ただのケルドウェン」
「お前で4人目だ。ケルドウェンは」
「???」
4人目?怖い者が言っていることが飲み込めなかった
「ども」「ども」「ども」
「えぇ、、、別カラー?」
「「「俺もそれは思った」」」
俺の目の前には俺がいた。髪色だけが違う俺が
「俺に対しては敬語は要らないよな?」
「そうじゃない?俺だし」
「だよな。自分に敬語使うの嫌」
「ぎゃーぎゃうるさいぞ。黙っておけ」
「「「・・・・」」」
全員が黙った。意味が分からない。だが、何故か理解できる
目の前にいるのが俺だと
「狂いそう」
無能で4人な俺とイカレ不死者のとんでもない旅 kuro1231 @kurosiro1231
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