第2話

無粋なあとがき


知らなければ語れないということもあると思っています。ですが、今回のテーマに関していえば、知らない者しか語れないという点が、とても面白いものだと思います。

 知らなかったものを知ったとき、今までと同じように世界を見ることは叶いません。だからこそ、それぞれを大切にしていきたいものです。

 話を戻しますが、本作では流行り物を、なるべく流行りに沿う形で書きました。僕も主人公のように、死について語られたものに違和感を覚えることがあります。ですが、僕はそれらを拒絶することなく触れることができます。そこには、彼らが今まで触れてきた死、そしてそこから考えたものが、確かに残っているからです。

 生者が死に触れていくこと。それもまた、生きるという形の一つなのかもしれません。

 もし、既に死んだ者が綴った物語があるのなら、僕もまた、今までとは違ったように世界を見ることになるでしょう。


           杏樹

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死神業務、死を語らず 杏樹 @Anju-ririrn4

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