八尺様
K
第1話 あれ
俺は元気な大学生。名前は竹井。そんな俺は祖父が亡くなり懐かしの田舎へ戻った。真夏で暑い…だが気持ちいい...
「ん~…あぁ…やっぱり田舎の空気はうまいなぁ」
後から考えれば葬式が終わり、自販機で飲み物を買った俺は悲しさを紛らわす為に無意識に出た言葉なんだろう。
「そういや、じいちゃんの家行ってみるか...」
そう言いながらぶらぶら歩く。
「あらっ!もしかして竹井さんのとこの...!」
その声は…記憶を巡らす。
「あっ!もしかして川崎さん?」
「そうそう!まぁこんなに大きくなって...」
川崎さんは小さい頃に行ったっきり行かなくなったここでお世話になった人だ。あの時から、10年ぐらい…年は、50代ってところだろう。
「あれからしばらくたったのでね…」
「あっ...少し、喋りすぎたわね…今日は竹井さんの...」
「いえいえ!気にしないでください!僕も終わってぶらぶらしてたので…」
「あらそう?私はこのまま駅に行くけど、あなたはどう?」
「いえ、大丈夫です。」
「分かったわ。でも気を付けて戻るのよ」
「はい。」
会話が終わり、また歩き出す。
俺、案外じいちゃんのこと気にしてるのかな…
そんなことも考えつつまた歩き出す。
「あれっ?」
そんな時生け垣に誰かがいた気がする…気のせいか。
いや待て…生け垣から人なんて見えるわけない…
田舎だし、気のせいと思い歩く。
「ここだ…」
懐かしの祖父母宅。少し古くなったがあの時のままだ。
「ぽ…ぽぽ」
「んっ?」
何か聞こえた。
だが猫でもいると思い、探索を続ける。
「ぐぅぅぅぅ…」
「そういや昼食べてなかったな…戻るか…」
腹が減っては探索は出来ぬ。俺の流儀だ(笑)
戻りつつ、昔を思い出す。たしか...俺には幼馴染がいて...
「!?」
目の前に影が現れた。しかもでかい…絶対見てはいけないが見たい。結局見てしまった…
「ぽ…ぽ…ぽぽ」
何だこいつ!でかい…俺よりはるかに…逃げなきゃ…!とにかくっ!
「っ!!」
とにかく走った。葬式会場までとにかく走れば大丈夫。葬式まで行った時にはあれはいなかった。
「はぁ...はぁ!」
幸いにも多くの人が葬式場を出て、回りにいる。
ドクン、ドクンとなる心臓も、流れる滝汗も、
この真夏の暑さじゃない…"あれ"の顔を見てしまったからだった…
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八尺様 K @Kuym
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