実は猫は犬だった
りんご(魔法のiらんどでは、まな)
第1話実は猫は犬だった!?
犬になる一週間前、
ピロリロリン、ピロリロリン、ケータイがなる。
ねこのケス、性別メス、二足歩行ができると、人間の男子・アスケ(16歳)が、「もう、うるさいにゃんね。」「ごめん、ごめん、目覚まし時計、止めるね。」と一人(?)と一匹のねこが、うるさく騒ぎ始める。
「そういえば、ねぇ、ケスに言ってないことが、あったんだけど、ちょっと、でかけないと、いけない用事があって、一週間ぐらい、留守にするね。」
アスケは、寝間着から着替えながら会話をする。
アスケは、5日後、遠方への大学への受験で、家を留守にする。
だから、受験会場付近の下調べと下見のために、全部で一週間留守にする。
「その間は、犬人間の犬山(いぬやま)さんに預けることにするから、仲良くやっていてね。」と念を押していた。
猫のケスは、縄張り意識が強く、今までの留守番の時も、預かり先での喧嘩事件など、何かしらの問題を引き起こしていた。
鳥さん家では、おそう事件を引き起こし、ねずみさん家では、勝手に遊び相手にしていたり、だ。
だから、今度は、猫の遠い祖先といわれるミアキスという哺乳類、つまり、犬とも共通の祖先を持っている、犬山さん家に預けることにした。
よし、これで、今回は、大丈夫であろう。
アスケは、自分自身のひらめいたアイディアに、えっへんといわんばかりに、ドヤ顔した。
だが、しかし、その自尊心の高さが、もろくも崩れることになる。
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「ただいま、犬山さん、ケスは、僕のいない間、どうでしたか?」
と、玄関から問いかけながら、居間へと歩いていく。
んっ?なんだか、静かだ。
犬山さんとケスがいる割には、だ。
心配している間に、居間へと着き、ハッと、犬山さんと目があった。
目線をもう少し下へと落としてみる。
「あ、アスケくん・・・ごめん・・・
あのね・・・。」
となんだか、困った顔をしている。
ちょっとした沈黙の後、
「実はね、猫のケスが、ドッグフードを食べて、犬になっちゃったんだ・・・。」
気のせいかワンワンって聞こえている気もする。
アスケは、一瞬、黙り込んで、一言、「嘘でしょー。なんでフツウに預けただけなのにーーーー」と叫んだ。
犬山さんは、まったく、トラブルメーカーには困ったもんだという顔をしていた。
アスケは、(今回のこれは、ケスのせいでは、ないはずです)といいたかったが、我慢した。
その事はおいておいて、
「どうする?」と、犬山さん。
この突然変異を解明しなくては、いけなくなったため、ユーモラス研究所という名の地方の研究所へと向かった。
そこで、エックス線やら何やらで、スキャンしてみると、体の内側まで、犬になっていて、猫のおもかげがまったくなくなっていた。
研究所が、最終的に出した結論は、
遺伝子が、遺伝子組み換えのドックフードを食べたことにより、遺伝子操作されて、約5000万年前の猫の祖先の犬になったということだった。
私、アスケは、10年ちょっと猫を飼っていた。
ペットショップ屋さんで、幼稚園のころ、お迎えしたねこちゃんで、ケスちゃんというメスの白いペルシャチンチラねこで、長毛でふわふわな、とっても愛嬌のあるかわいいこだった。
それが、今は、犬になっている。
ケスもこのままでは嫌だろう。
時間がかかってもいい。なんとか、元に戻そうと決めた。
こうして、ケスをもとに戻すための日々が、始まった。
実は、猫は犬だった。
犬は、賢くて忠実、猫は、わがままで、自由。
そんなイメージがある猫だけど、私が飼っていたときに知ったことは、少し違った。
猫は単独行動が好きと、一見、思われがちだが、
夜でも昼でも、一緒に寝ようとスリスリしてきたりして、一人では、寝ずに、同じタイミングでねることもあった。一緒に生活していると、たまにはごはんの時間に、同じタイミングで食べることもある。どうやら、私たちが食べていて、おなかがすいたらしい。
意外と集団行動を好むのかもしれない。
一人で、寝るのが嫌なようで、この習性は、昔の猫の祖先の遺伝子からきているのかもしれない。
普段から、集団行動の練習をしているのかもしれない。
それがケスだった。
私、アスケは、そのことを知って、ねこはねこ、犬は犬、とそれぞれ別のものと思っていた、私の中の常識が、この事を調べて、考え方が変わった。
一見、違うように、見えるものでも、犬と猫のように、通じるものがあることも知った。
その教訓を日常生活にも活かしていきたいと、アスケは思った。
猫が犬に変わる現象。
「こんなの見たことがない!こんなことってある?」
~おしまい~
実は猫は犬だった りんご(魔法のiらんどでは、まな) @ringo-7
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