気づいたら魔女になってまったり暮らすことにした。ミルクティーおいしい

白雪 日孁照(しらゆき ひるめる)

第1話 祝福のリスタートあれ!

 持ってる物があるとすれば女神のマフラーが巻かれた箒と、木製の小さな魔法杖持ってるくらいかな。のんびり散歩出来そうな森の中、金髪を揺らし薄いピンクのメッシュ輝く! 大きなツバの魔女帽子、長めのスカートまとい熊さんに出会いそうな道でぽつりと0件大きい石の上にぺたんと座っている私、本当に違う世界に来ちゃったんだなぁと空を見上げる。思えば記憶があるのは薄ら誰かを車道で助けた最期と、女神の間で感謝を述べられこちらに転生した。謎は多い方が楽しいと言われそうなんだなぁと感銘を受けてたら既にここ。ちょっとそそっかしそうだった。チート能力は?

 あ、あそこに小さなスライムモンスターがいるよ……? なんで急に巨大化を? 波みたいにあわわわ! って、何もない? ああそうか、女神のマフラーは魔族系モンスターの攻撃の威力を弱めるんだった、助かった〜。今のうちにそそくさそそくさ、逃げても逃げてもなんか追いかけてるよ? まあ攻撃効かないし逃げちゃおーっと、るんるんるーん。気づいたら村に出ていた。


「出たーー!!! スライムモンスターと親分の魔女だー!!」

「なんでー!!」


 やだやだ槍と魔法いっぱい飛んでくる逃げるー!!! あれ、スライムモンスターも共に逃げてくるもしかして寂しがりやなのかな、試しに森の中で開けた場所があったら止まってみよう。私の前でじっとうねうね、かわいく見えてきた! どれどれ魔法杖でつんつん、うん? 青い髪の身長130cmくらいの少女になった。私の元へ駆け寄って抱かれて、すやすや眠ってしまった、あらあら。

 今日も夕暮れ、お家ないな。少し肌寒くなってきたけど、村に出るわけにもいかないし。大木の切り株によっこいしょっと、ぽちっとな。なんか押しちゃった、目の前に秘密の階段がー!! えーわくわく、入ってみよ。てんてんてん、宝箱1つかなんだろう、まさかかじりついてくるとかー!? どきどき、恐る恐る開く。丁寧にも説明書つきの銀色の魔導書だった、はてな。どれどれ、これを読んで唱えればある程度好きなお家を建て収納も出来ます? えー便利ー!!!! 早速地上に出てやってみよ。えーっと。


「ヒミツノクラフー、ト!!」


 そのままだな、わあ思った通りの一軒家いっけんやだ! 入り口大きめのシックな感じで古めかしい、表札「ユイの家」もおしゃれで完璧! とりあえずスライムちゃんはそこのソファで寝かせて私のコートをかぶせる、よし! ゆっくりおやすみ! どれどれ、おー大きなバスルーム!! やった、アヒルの浮くやつもあるし洗剤いっぱい、泡を出す蛇口もおっけー! 今日はふんふんお風呂ゆっくりユイちゃんなのよー、お風呂上がりはもちろんミルクティー!! たーのしみー!

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気づいたら魔女になってまったり暮らすことにした。ミルクティーおいしい 白雪 日孁照(しらゆき ひるめる) @AZuto_SHIRAYUKI

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