勇者と呼ばれた者たち
@gumigumi1392
第1話 出会い
神に祝福を受けし地ネオドランド、その地の北西に位置する王国グランバニア、グランバニアの領土は西と北が海に面しており、南は友好関係にあるラーン連盟、そして東は戦争中の魔王軍が納める魔王領に面している。
そんな王国の王都ティディスの裏路地から物語は始まる
「お・・・・・・・・・・・・・・」
「お・・・・・・・・い」
「おーい」
「早く起きて、君には使命があるんだから・・・」
そんな声が聞こえて目を開けてみるとそこは薄暗く裏路地だった。いつの間に眠ってしまったんだろうか。
「お、やっと起きたか」
「まったくこんなとこで寝るなんて、金を盗まれてても文句言えねえぞ」
「最近は魔王軍との戦争やなんやらでただでさえ治安が悪化してるんだからよ」
なんていう親切な言葉を、薄汚い黒いローブに身を固め黒いシルクハットを身に着けている男が俺に向かって言ってくる。
「お前は誰だ?」俺は反射的にその見るからに怪しい恰好をした男に聞いた。
「お前・・・助けてもらった後は感謝すんのが普通じゃないかぁ?」
「まあ、いいけどよ 俺の名前はベルク、そういうお前は?」
「俺はユーリア」
「そうか、ユーリアだな、じゃあユウアとりあえず大衆浴場でも行くか?」
「は?」いきなりで意味が分からず思わず声が出てしまった。
「あ、もちろん金は俺が払うぞ!!」
「いや、そういうことじゃなく・・・なんでいきなり風呂の話になるんだ!」
「なんでって、そりゃお前そんな恰好でどこかに行くつもりか?」
確かに今の俺の格好はもう何日来ているのかもわからない服で、しかも泥などの跡が所々についている。だからといってそんな簡単に助けようとするものか?
いや、普通のやつならばしないだろう、こいつ何か怪しい・・・
「というか、恰好についてならそっちも大概だけどな 吸血鬼みたいな恰好しやがって」
「吸・血・・鬼・・・・? ユーリア、君は何を言っているんだー、はは、面白いなー(棒)」
なんだいきなりしゃべり方が変わった?、こいつ明らかに動揺している・・・
「まさかベルク、お前は本物の吸血鬼だったり・・する?」俺は恐る恐る聞いてみる
そうするとベルクは
「風呂より先にご飯のほうがいいか?そうだな?その様子じゃ腹も減っているだろう」などという意味の分からないことを言い始めた。
「確定だな、お前吸血鬼だったのか、どうりでそんな意味わからん恰好をしているわけだ」
「え、俺そんな変な恰好してる?」
「うん、まあ、結構変だな」
「そうか・・・」明らかに落ち込んでいる気がする
結局大衆浴場に行き、汗や汚れを落とした俺とベルクは酒場で腹を満たしていた。
ここ数日何も食べていなかったため、大人3人分程度の食事を平らげてやっと腹が満たされた。
「腹も膨れたようだし、こっからどうするよ」
久しぶりに腹が満たされたことへの幸福感を感じていた時にベルクが聞いてきた。
俺は迷わず答えた「俺には使命がある、魔王を倒すという使命が」
「ほう、そりゃまたなんで」
俺は少し迷い答えた「俺は勇者だからだ」
ベルクは信じていないようだが、俺は本当に勇者なのだ
少なくとも親にはそう教わってきた・・・
「お前が勇者ねえ、とてもそうは思えないな」
別に信じてくれなくてもいい、そう言い俺は酒場を出ようと席を立った。
「おい、待てよ」
ジョッキに残っていた酒を飲み干すとベルクは言った
「確かに信じ難いがお前にはお前の使命があるように、俺には俺の使命がある。そのためにお前と一緒に行かせてもらうぜ」
これが俺とベルクの旅の始まりだった
勇者と呼ばれた者たち @gumigumi1392
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