—それでも、過去の光を見つける

近づく現実、さめないゆめ

きょうで小がくせいになる。

ほいくえんのおともだちと、大すきだったせんせいともばいばいして、さみしい。

もっとあのことなかよくできてたらよかったのになあ……。

でも、おなじ小がっこうにいくおともだちもいる。

あたらしいおともだちもつくれるかも。

たのしみだな…。

おにいちゃんがいってた小がっこうだから、あんしん。

おにいちゃんのこと、しってるひともいるかな。

はじめはパパといっしょにいってたけど、

2しゅうかんもたったら、ひとりでいくようになった。

ここ、どこだっけ…？あってるっけな…このみち。

あわあわしてたらちかくにいたおばあさんがこえをかけてくれた。

「大丈夫かい？一年生なんだよね」

え、あ、はい…？

なんてこたえようかかんがえてたら「ここの道を曲がって真っ直ぐ行くだけでもう着くよ。

学校、いってらっしゃい」って、みちをおしえてくれた。

ありがとうございます、っていった。

おばあさんはたまにがっこういってるときに会うんだ。

このまえ、おなかのちょうしがわるいときに「様子が変だね」っていった。

がっこうでも、ずっとおなかがいたくて…。

にじかんめのじゅぎょうで、いきなりげんかいがきて、きょうしつをでて、

といれにいった。ちょっとはずかしかったな…。

おともだちもできた。たいいくのじゅぎょうできがえるときに、こえをかけてくれた。

まどをぼおーっとみながらきがえてたら、いっしょにきがえよっていわれた。

すごくすごくうれしかった。かわいいし、やさしいこ。

がっこうはどのべんきょうもすごくたのしかった。

こくごがすごくたのしかったな。

でも、すぐにひっこしをしちゃう。5がつぐらいのとき。

ちょっととおくにひっこすことになった。いやだっておもわなかったのはふしぎだった。

あたらしいおうちはすごくきれいだった。マンションの2かい。

ひろいんだ。すごく！

もともとの小がっこうのみんなとはおわかれ。

でも、すくないあいだだったから、そんなにかなしくならなかったな。

つぎの小がっこうで、いまよりもなかがいいこができるといいな！