全然知らないマンガの終盤だけ読んだ時のあの感じ
みなもとあるた
全然知らないマンガの終盤だけ読んだ時のあの感じ
「行くぞ…オレの本気!域外の全エリオンをこの一撃に込める!はあああっ!”神域の曲創 白”!」
『くっ!私の邪魔をするなああアアア!!』
「このパワー…あいつ!一体どれだけのシャルトをマージしやがったんだ!」
「レベル7使者が最低36人、レベル6使者が85人、その他にもレベルホルダーのネームドが未知数…」
『グオオオオォッ!』
「ハッ…仙圧もここまでのデカさになると笑えてくるぜ…これじゃまるでエンディミオンのヴァリアみてぇじゃねえか」
「いえ、エスタの規模で言えば、おそらくあの百倍は下らないわ」
「その上ヤツは聖芯まで取り込んでいる。もはやヤツは単なる0の蝕に留まらない」
「機関の真定にすら収まらないってことか…」
「グダグダ言ってても始まらないでしょ。アタシが閃で隙を作るから、その間にアンタ達は”蒼”の準備をしてなさい」
「…”蒼”か…まさに一発勝負、だね」
「しかも無闇に叩くだけじゃ駄目だ。奴が取り込んだ因を全て同時に解かないとすぐに再生してしまう」
「じゃあ、因を洗い出す役目は星導師が適任だな」
「は、はいっ!任せてくださいっ!」
「始めるわ。”閃 裏二十重”!!」
『ぐぅっ!させるかあアアアッ!!』
「『させるか』はこっちのセリフ。”N空間”」
「いいぞ!攻撃の勢いが削がれた!今のうちだ!」
「因を照らし出します!”第四使徒の眼”!」
「”蒼”に手を貸せるやつはこっちへ!この際マーセル級でも誰でもいい!ありったけ全部ぶち込むぞ!」
「…あいつ、昔とずいぶん変わったじゃねぇか」
「うるせえな!今そんなこと言ってる場合かよ!攻撃が来るぞ!」
『”果ての威光”!!』
「ぐうううぅっ!」
「くそっ!天界の能力者まで取り込んでやがるな!属性がいくつも混ざってるせいで俺の盾でも吸収しきれねぇ」
「あとどれくらいだ!」
「10秒!」
「よし!あとは俺が時間を稼ぐ!”機械仕掛けの百万騎兵”」
「一瞬でいい。力を貸して!”世界樹の無限接木”」
『なっ…?こんな、こんな愚民どもの力で…!この私が!』
「奴の動きが止まった!今だ!」
「いけぇえええ!!」
『この世界は!偉大なる私のものだああぁああ!』
「「「”神域の曲創 蒼”!!」」」
『”果ての威光 辺獄”!!』
「うおおおお!」
『甘いわ!はああああっ!』
「うわあああぁ!!」
「そ、そんな…因は全部解いたのに…」
「あと少しで、本体に届かなかったか…!」
『く、くく…紙一重だったが…勝負あったようだな…』
「もう…私たちに攻撃手段は…!」
「う、うぅ…くそ…意識…が…」
………
……
…
「お前の剣は、今何を見ている?」
「師匠…?ここは一体…?」
「…」
「そうか、オレが”蒼”であいつに無理やりキャプトしたから…」
「私が奴に吸収されてから、お前は何を手にしてきた?」
「オレは…」
「…」
「オレはいつも通り、守りたいものを守ってきただけだよ。これまでも、これからも…」
「それは果たして、師匠の私がお前に一度でも学ばせたものか?お前が強敵と相まみえたとき、私はお前にそうするよう教えたか?」
「そうか…そうだな、オレはいつもそうだった。オレは…最初からもう持ってたんだ」
「フッ…ついに”手に入れた”か」
「ああ、やっと理解できた。だからこそオレはこの力で…」
…
……
………
「…オレ…は…」
『な、なにぃっ!まだ立ち上がるのか!?』
「この力…で…!」
『そんな…バカな…!?この因は一体!?』
「お前を!止めるっ!!」
◆次回最終回!観星高校ラグビー部の物語は感動のフィナーレへ!
全然知らないマンガの終盤だけ読んだ時のあの感じ みなもとあるた @minamoto_aruta
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