大好きな紅茶のハナシ♡
🐉東雲 晴加🏔️
大好きな紅茶のハナシ♡
突然ですが私は紅茶党です。
仕事中の水分補給は水ではなく無糖のアイスティーをガブガブ飲むくらいには紅茶党です。
そして苦手なのは珈琲。
子どもの頃、スーパーの珈琲豆売り場にコーヒーの豆を挽く機械が置かれていました。
その機械の前を通る度、なんとも言えない香りに「うぇぇぇ」となったのを覚えています。
我が家は休日の午前中に必ず珈琲を飲む習慣のあった家庭でしたので、大人たちはそのスーパーの珈琲コーナーはいい香りという認識だったようです。でも私には胸焼けのする香り……!!
そのトラウマもあり、珈琲=気持ち悪くなる飲み物。という認識でした。
中学生の頃、好きな作家さんが紅茶党で、あとがきに紅茶の話をよくされていました。小説の中でも紅茶の描写が時々出てきて素敵だな! と。当時『紅茶王子』と言うタイトルの紅茶の茶葉をモチーフにした漫画が流行っていたせいもあるかもしれません。
凝り性で飽き性の私は「自分で紅茶を淹れられるようになりたい!」と思い立ち、まず本屋で紅茶の歴史と淹れ方が書かれた本を入手(真面目か)
紅茶にはリーフ、ティーパック、顆粒と色々なものがありますが、当時私の知っている紅茶と言えば丸い缶に入っている顆粒のレモンティ。甘くて苦手でした。
次に黄色いラベルのティーパックで、当時スーパーにはほとんどリーフティが売っておりませんでした(平成の頭頃ですかね……年齢がバレる)
なのでお小遣いをためて、普段なら絶対行かない百貨店の食料品売場、いわゆるデパ地下まで買いに行っておりました。
当時は今みたいに飲みやすい紅茶も少なくて、私の住んでいるところは田舎でしたので百貨店といえども本に書いてあるようなメジャーな茶葉がなかなか置いてありません。なんとか買えそうな茶葉を買って帰るのですが、淹れ方も下手くそなため、最初は飲めたものではありませんでした。
あまりの不味さに挫けそうになりましたが、中学生で紅茶を自ら淹れて飲んでる子はきっといない。そんな私、格好良くない!? と誰に自慢するでもないのに一人で悦に入り、淹れ方を独学で勉強し、高校生になる頃には美味しく淹れられるように。
紅茶を淹れられる様になったら、それに合うお菓子が作りたくなり、休みのたびにスコーンを焼いたりケーキを作ったり……。
親の力を借りずに自分で調べてやっていたので、今思えばなかなかの行動力と凝り性ですね(笑)
私はお小遣いも少額しかもらっていなかったので、その少ない中でメイクやファッションではなく、漫画や茶器、茶葉にお金をかけていました(笑)
紅茶の専門店なんてものもまだあまりなかったので、本格的な紅茶を飲むには喫茶店かちょっとお洒落なレストランに行くしかありません。
他の高校生が昼代を削って街へ服を買いに行ってる中、私はお金をためて高校生で一人イタリアンレストランへ。食後に優雅に紅茶を飲み、帰りに食器店でティーカップを物色したり。
社会人になると、彼氏……現在の夫ですが、彼に連れて行ってもらって京都まで紅茶を飲みに行ったりしたことも(自宅から京都までは180キロほどあります)
紅茶党のおかげで周りの友人からはお嬢様だと思われておりました。皆さんの目は腐っておりますね!
しかし、初めての就職先の昼休憩に珈琲を飲む……という習慣がありまして。
私は珈琲は好きではなかったので飲みたくなかったのですが、新卒の可愛らしいわたくしはそんなことも言い出せず、無理やり珈琲を飲んでおりました。ブラックで。
その職場自体がブラックだったのですが、まあその話はおいておいて……
実家の家族が全員ブラック派だったため、砂糖を入れて飲むという発想がなかったんですね。
しかも缶珈琲を飲んで気分が悪くなったこともあったため(缶珈琲ってなんかゲロ甘で缶臭いよね)砂糖入れたくなかったんです。
無理やり飲んでいる内に、なんとか飲めるようにはなりました(笑)
彼氏(夫)は私の紅茶に付き合って飲んではくれていましたが、珈琲派だったため、ならばせっかくだし珈琲の淹れ方もこの際学ぶか……と思って、まずは珈琲の歴史と淹れ方を書いた本をうんぬんカンヌン……(笑)
……もうおわかりですね(笑)
飽き性で凝り性の私は「どうせ飲むならやっぱりハンドドリップでしょ!」と道具を揃え、練習練習……
とりあえず、そのへんのよくわからん喫茶店で出てくる珈琲よりかは美味しい珈琲が自分で淹れられるようになりました(笑)
結婚してからも、夫には珈琲、自分用に紅茶を淹れて飲んでいたのですが、
……紅茶の茶葉は一杯約三グラム。茶葉を購入する時は大体五十グラムか百グラムで売られています。賞味期限は約三ヶ月ほどでしょうか。
それに対して珈琲は一杯約十グラム。
あまり飲まない方はご存じないかもしれませんが、珈琲豆は挽くと、賞味期限は約一週間です。
……珈琲豆を買います。ゴリゴリ挽きます。
「珈琲飲む?」と淹れる時、1杯分だと淹れにくいので二杯から三杯分を淹れます。
せっかく淹れたから自分も飲む。紅茶は賞味期限が長いからまた今度飲むか。
珈琲の豆は賞味期限が早いからとりあえず珈琲飲もう。
休日、
「あ、珈琲豆もうないね。買いに行こう」
「うん、いいよー」
「あ~! やっぱり新鮮な豆はいい香りがするなぁ……美味しい内に飲もう」
「うん、飲もう飲もう」
珈琲の豆は賞味期限が早いからとりあえず珈琲飲もう。
………………。
気がついたら我が家からリーフの紅茶が消えました……!!
紅茶はティーパックになり、そのうち常備しているティーパックも消え、朝起きたら、
「カフェイン! カフェインとらなきゃ死ぬ!」
と叫ぶようになり……。
あ、私、珈琲嫌いなんすよ、豆から挽いてハンドドリップで淹れますけど、珈琲嫌いです。と言うと、誰も珈琲が嫌いって信じてくれなくなりました。
なんでや。
ちなみに今は忙しすぎて、豆を買いに行く暇がなく(豆は絶対珈琲ショップで買いたいのだ!)毎朝のお供はブレンディの顆粒です。
……こだわりはどこ行った!? ブレンディおいちい!
こんな私は紅茶党です♡
大好きな紅茶のハナシ♡ 🐉東雲 晴加🏔️ @shinonome-h
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