壱 ある表現者になった。

「...」

ある表現者になった。

「今回の最優秀男優賞は!!村上春樹さん!!!」

「...」

「春樹!!」

お、俺いま春樹って名前なんだ...


これは多分有名な俳優になった世界。

でもあの人は異世界に転生されるとか言っていたのに...

ちょっとだけ転生を楽しみにしていた。


最優秀男優賞をもらってから、全世界に称賛された。

また映画のオファーが来た。

5件以上もの映画の主演のオファーが来た。

演技をしているときは自分が変わったかのように演技ができた。


またそれを知った俺は自分は特別であり、ほかは凡人であり。

その才能に酔いしれていた。


ある日、有名俳優同士の飲み会があった。


俺は気になって行った。


いい感じになった子もいた。

仲のいい俳優友達だってできた。

楽しかったし、あのいつもの生活よりも生き生きしていた。


ただ。



人を愛する才能はなかった。

何度も取り繕うとした。

何度もやった。

それでも愛する仲間は俺から去っていった。

また、いつもの生活に戻ってしまった。



あーまただめでした。



転生しよう。

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転生・林檎 避雷金225 @HK225

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