助けてモフモフ先生!×チャットGPT

昼月キオリ

助けてモフモフ先生!×チャットGPT

放課後の図書室。

夕陽が差し込んで、本棚の影が長く伸びていた。


わたし、美羽(みはね)は、机に突っ伏してうめいた。


「数学が・・・もう無理・・・」


ノートに並ぶ記号は、まるで暗号。

テストまであと一週間。絶望しかない。


その瞬間だった。


ふわっ!


何か柔らかいものが、頭の上に落ちてきた。


「にゃあ。」


「えっ!?」


驚いて顔を上げると、そこには・・・。


白くてふわっふわの、巨大な毛玉みたいな猫が座っていた。

まん丸い金色の目。しっぽは掃除道具みたいにモフモフ。

胸には小さな赤い蝶ネクタイ。


「やぁ、美羽。困ってると聞いて、モフモフ先生参上だにゃ。」


「ね、猫がしゃべった!?」


猫は胸を張って、ふんぞり返る。


「私は猫だが、ただの猫ではない。

 “モフモフ先生”。学力を上げたい子のもとへ現れる猫教師なのだ。」


そんなシステム初耳だ。


モフモフ先生はどこからかチョークを取り出し、肉球で魔法を使うみたいに空をなぞった。


すると・・・。


ぽんっ!

空中に小さな黒板が現れた。


『2x + 3 = 11』


「さて、美羽。xはなんだと思うにゃ?」


「え、えっと・・・」


でも、モフモフ先生はあくまで優しい目をしている。


その柔らかい視線に、心の緊張がほどけていく。


「焦らなくていいにゃ。ゆっくり考えてみるといいにゃ。」


ポフッ、と先生は尻尾を揺らした。

その尻尾が心地よい扇風機のように、頭を冷静にしてくれる。


すると、霧が晴れるように式が見えた。


「・・・x = 4?」


「そうにゃ! 正解だにゃ!」


嬉しそうに尻尾がブワァッと膨らむ。

その様子が可愛すぎて、思わず笑ってしまった。


「次もいってみるにゃ?」


夢中で問題を解いていたら、窓の外はすっかり夜になっていた。


「ねぇ、先生。」


「なんにゃ?」


「今日、初めて数学って“できるようになりたい”って思った。」


先生はふわっと目を細め、

大きな体をすり寄せてきた。


「美羽はできる子にゃ。

 私は、ただその背中をちょっと押しただけにゃ。」


次の瞬間、先生の身体が淡い光に包まれる。


「えっ、待って! どこ行くの?」


「心配無用にゃ。また困ったら、勝手に来るにゃ。」


「勝手に!?」


「勝手に、にゃっ!」


光の粒になって消えたあと、

机の上には解き終えたノートと

ほんの少し猫の毛が残っていた。


わたしはその毛をそっと拾い上げる。


「また来てね。助けて、モフモフ先生。」

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