第2話 あの人は猫なのか?
私の知人には、たまに猫っぽくなる人たちがいる。それは予想外に体が伸びたり、耳や尻尾があったりなど身体的なことではない。その人たちは、話し方が猫っぽくなることがあるのだ。私の周りには「ない」を「ニャい」と言ったり、驚いた瞬間「にゃーっ!」と発生したりする人がいるのである。
このことについて「マジかよ、二次元じゃあるまいし」と思う読者の方もいらっしゃるだろう。しかし私は、猫っぽい話し方をしている人を見る度に「あの人、もしかして猫だったりして」「あの人の前世は猫?」などとワクワクしてしまう。その人が隠していた猫の部分が漏れてしまったのか、と何だか楽しくなるのだ。
そして、つい私は妄想してしまう。猫は不思議な力を持っている、世の中には人間に化けた猫たちがいる、体に猫の魂が宿っている人間が存在しているなどなど……。もう楽しくて楽しくて仕方がない。こんなに楽しくなるのは、それだけ猫が魅力的な生き物であるということだろう。
そんな私でも「まあ、さすがに猫耳や尻尾を生やしている人間はいない」とは思っている。しかし、もしそんな人間がいると知ったら私は間違いなく興味を持つだろう。それほど私は猫という生物に魅了されているのだ。
話題は猫です。 橙こあら @unm46
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。話題は猫です。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。