僕が衝撃を受けた映画

『フライトプラン』という映画がある。


ジョディ・フォスターが主演の2005年の映画で、彼女の吹き替えはアンパンマンを担当している戸田恵子さんである。


何がすごいって、人間が信念を疑われると他人からどう見えるかが反映されている。


ジョディフォスター演じる母親は、飛行機でうとうと居眠ってる間に、娘がいなくなり、彼女を探すことになるが、やがてことは大きくなり、『精神異常者』だと判断される。


結果的に飛行機に乗り合わせていた黒幕、ピーターサースガード演じる保安官による誘拐監禁によって娘は眠らされ貨物室に拘束されていたのだが、客室でジョディフォスターは奇人扱いされる。


それはキャビンアテンダントと保安官というその場を掌握しうる権威が彼女を欺くために、周りにいる一般人がそれを信じるからである。


その状況はまるで孤軍奮闘に似て、周りの人間全てが敵になり、異常者扱いされるのと似ている。


その状況を、誘拐と監禁という手段を使って表現したのが、僕には衝撃だった。


僕は時に突飛な考えに囚われ、ジッとしていることが勿体ないと、必死で行動することに躍起になるが、ときどきこの行動の前に起こる意志が奇異であると思われやすい。


それは時に僕を試練に向き合わせ、この映画を心の片隅に思い出させる。


そして時に周囲の理解によって、先に進んだり、あるいは周囲の説得によって、決断を足踏みしたりすることで、日々を営んでいる。


非常にウィットにとんだ映画だ。


ちなみに、ジョディフォスター演じる主人公の夫は保安官によって殺されたんだっけな。忘れた。また見るつもりだ。1時間40分くらいと短い映画だしね。


あと2005年当時のジョディフォスターは若くきれいだ。あ、ごめんなさい、ルッキズムが俺を支配してるわ。

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