欠損少女シリーズ―――捨てられた聖女 6 手触り

 あれから三週間が経った。


 ユイさんの身体はみるみるうちに回復し。切断されていた両手両足や。胸部と下腹部の火傷も治り。失われた身体の部分も復元した。


 そして、驚いた事に彼女のスタイルは思ったよりもかなり大人びていて、完全に復元した時に驚いた。


「……ハルカさん。私の身体あるよ。ちゃんと……ハルカさんが治してくれたから。喋れる……手足もあるよ」

「えぇ……良かった……三週間の治療、良く頑張りましたね。ユイさん」

「……ハルカさん……ありがとう!」

「……はい。ぅぇん……うえぇんん!! ありがとう!!」

 

 ユイさんは、僕に抱き付き。喜びながら大粒の涙を流した。


 その後の彼女の生活は、再生した体のリハビリだった。勿論、僕が最後まで付き添い……そして。


 

《3ヶ月後》


「ハルカさ~ん! 新薬の"リリアの目薬"届いたよ〜!」

「ニャア。主〜! ユイは今日も元気いっぱいだよ」

「何を言ってるのよ! モカ。貴女が元気無さすぎなのよ」


「ハハハ。ありがとうございます。モカ、ユイさん……本当に今日も元気ですね。ユイさんは」

「うん! これも全部、ハルカさんのお陰で……それと私のはハルカさんが…」

「? 何か言いましたか? ユイさん」

「う、ううん。なんでもない! 私はハルカさんが大切って言おうとしたの」

「僕が大切ですか。ありがとうございます。僕もユイさんの事が大切ですよ」

「ハ、ハルカさん。そんな!私が大切だなんて!嬉しい」


 今日も彼女は元気に働いている。僕の店で明るく健康的な体でたくましい。

 

 


欠損少女シリーズ―――捨てられた聖女ユイ編

《end》





◎大切なお知らせ

欠損少女シリーズ 聖女編をお読み頂きありがとうございました。 こちらはユイさんの短編として一端終了させて頂きます。


また新しい物語が構想し。書き上がり次第、連載を再開致しますのでよろしくお願いします!


聖女ユイ編を最後まで読んで頂きありがとうございました。






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欠損少女シリーズ 『傷ついた少女達を治し癒し惚れさせる再生技師の刻々なるままに』 冰藍雷夏(ヒョウアイライカ) @rairaidengei

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