どこか既視感を覚えるほど、物語に沿って体験する五感と記憶

ひとつ一つの描写が丁寧で、シャープペンひとつ、コーヒーカップひとつ、どこか具体的ではっと自分の中の記憶かのように寄り添う描写が短編ながら没入感を誘います。
感じる思いも、何かインパクトが強い出来事があったわけではないのに、じわりと響く「あった気がするような」記憶。
冬に沁みる良質な物語、ぜひ体感してください。

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