友を守ろうとした俺は世界最恐の《鬼の器》となった～美少女とともに歩む陰陽譚～

高校生の神宮寺蓮（れん）には、誰にも言えない秘密があった。 それは、万物の「死の線」が見えてしまう眼と、制御不能な殺傷本能。

彼はその凶暴な力を「寸止め」し、平凡な剣道部員として日常にしがみついていた。 だが、陰陽寮の監視官・土御門紗季（さき）との出会い、そして街を侵食する「影」の出現により、その均衡は崩れ去る。

守るべきものを前に、蓮が手にしたのは、伝説の呪刀・童子切安綱（どうじぎりやすつな）。 その刃を抜いた時、少年は「英雄」への道を歩むのか、それとも――。

「世界が境界を定めたなら、俺はその線を断つ」

錆びついた運命を、概念ごと断ち斬れ。 禁忌の力を宿した少年と、孤高の陰陽師が織りなす、現代学園ダークファンタジー！