概要
死者の未練をお聞かせください――あ、そこで震えてる上司は無視の方向で。
冤罪を洗う役所『洗冤院』の書庫で、日がな一日、古い記録と文字を読みふけっている少女、黎明。
山奥の少数民族出身で、死者の霊が視えて声も聞こえる本物の霊媒なのに、彼女が一番ときめくのは百年前の誰かが書き残した二文字だったりする。
「……後宮に幽霊ですか?」
そんな彼女のもとへ、幼い皇帝の妃候補が暮らす後宮の宮で「宮女の幽霊が出る」という知らせが届く。
後宮に向かうことになったのは、霊が大の苦手で「霊など気の迷いだ」と言い張る外戚官吏・青藍と、死者の声と言葉をなぞる巫女・黎明。
首筋の赤い宮女の影、地下に眠る貯水槽の跡、怯える妃候補と騒ぐ侍女たち──
中華後宮を舞台に、霊が視える巫女と幽霊嫌いの官吏が、宮中に埋もれた冤罪と未練を洗い出していくお仕事連作ファンタジー。
山奥の少数民族出身で、死者の霊が視えて声も聞こえる本物の霊媒なのに、彼女が一番ときめくのは百年前の誰かが書き残した二文字だったりする。
「……後宮に幽霊ですか?」
そんな彼女のもとへ、幼い皇帝の妃候補が暮らす後宮の宮で「宮女の幽霊が出る」という知らせが届く。
後宮に向かうことになったのは、霊が大の苦手で「霊など気の迷いだ」と言い張る外戚官吏・青藍と、死者の声と言葉をなぞる巫女・黎明。
首筋の赤い宮女の影、地下に眠る貯水槽の跡、怯える妃候補と騒ぐ侍女たち──
中華後宮を舞台に、霊が視える巫女と幽霊嫌いの官吏が、宮中に埋もれた冤罪と未練を洗い出していくお仕事連作ファンタジー。
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