嘘を重ねて生きてきた主人公と母との関係を軸に、家族とは何かを静かに問いかける物語。日常の細部描写が積み重なることで感情の揺れが自然に伝わり、終盤の選択には切なさと温もりが残る。
フリーランスのゲームディレクターです。 品質、企画、シナリオ、グラフィック等管理経験有り。 主に、青春のノスタルジー、Web黎明期の文化、実体験をもとにテー…
親子の情愛を描いた作品。ときけば、人は感動ドラマを想い浮かべる。 抱き合って号泣するような。 それも悪くないのであるが、本作はその路線をうまく避けている。それが出来たのは、世の中をなめた主人公…続きを読む
わたしが小さいころ、悪さをすると、母親が決まって言ったセリフ。『あんたは、山田川の橋の下から拾ってきた子だ!』山田川は近所の川の名前。けど、わたしは父にも、母にもよく似ている。子ども心に、嘘…続きを読む
なんとあたたかい物語だろうって、読後に大きな満足を得られました。 主人公の宇津木正直は、ついつい「ウソ」をついてしまう。父がプロレスラーであるなどとウソをついて自分を守ろうとする。 そんな正…続きを読む
まず最初にめちゃくちゃ上手い!一気に読まされました。冒頭の俺は嘘つきだ。この一行に、完全に心をつかまれました。そして、主人公マサナオの 「嘘 」という性質が母親によるしつけ、相対的な…続きを読む
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