よくいそうな女性の、どこかにありそうな悪夢
- ★★★ Excellent!!!
共働きの多い世の中、どこかにいそうなごく普通の妻。人と違うのは高校時代に「学校公認の公開処刑」に遭ったということくらい。
確かにこんなことがあったらしんどい。だから彼女がその悪夢への感情を持て余してしまうことは十分に理解できます。
ただ、もしかしたらそれだけではなかったのでは?とも思いました。
彼女には「何か」あると、当時の公開処刑に関わっていた子達はどことなく察していたのかもしれません。でなければ普段は一緒に昼食を食べるような友達のいる主人公にあの出来事は降りかからなかったのではないかなと。
はっきりと「何か」があると分かる人ではなくて、こういう一見すると普通の人の方が怖いのかもしれません。