第3話-クラスメイト-

教室に着き、なっちゃんはバッグを机に置くと

夏実「トイレに行ってくるね!」

と言って、教室を出ていった。

わたしは席に着き、どんなコ達がいるのかクラスメイトを観察する。

かわいいコ、大人しそうなコ。

元気いっぱいなコや楽しそうに会話をしているコ達。

?「ねぇねぇ」

と隣の席のコに声をかけられる。

?「どこ中の人?」

梅「え…?ああ、青葉中学校」

?「そっか。俺は聖神(せいしん)」

梅「そ、そうなんだ」

な、何!?

梅「あ、あの〜…」

?「ああ、俺は大輝。笹成 大輝(ささなり だいき)」

梅「さ、笹成くん…」

大輝「おう」

と片方の口角を上げる。

梅「……」

き、気まずい。

大輝「名前は?」

梅「あ、私は神崎 梅です」

大輝「よろしく」

梅「よろしくお願いします」

気まずい中、笹成くんが頬杖をつきながら私をじーっと見る。

き、気まず過ぎ…!

夏実「梅〜」

と手を振って戻ってくる。

梅「なっちゃん!」

勢いよく立ち上がり、なっちゃんを連れて教室を出る。

夏実「どうしたの!?」

梅「来て…!」

なっちゃんの手を引いて教室をあとにする。


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わたしが幸せになるまでの物語 白井 ゆき @noriko0305

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