怯え暮らせど日は只暮れる
- ★★★ Excellent!!!
ある日、突然にコーヒーの中に逆様の顔が
映り込む。勿論、自分の顔ではない、
天井から覗いているその顔には見覚えは
ない。それどころか、性別も分からない
残バラ髪に皺だらけの不気味な顔は
予言をする。
告げる内容は多岐に渡り、瑣末なものから
重要なものまで……それは悉く
外れる。
逆様の顔だからだろうか。
そして顔は、又も 或る予言 をする。
逆張りの、その又逆を張る。
反対の反対は又反対になる…その、反対を
恐れ慄きながら。
あの顔は何だったのか。
結局、予言は当たったのか、それとも
外れたのか。何が悪かったのか。
その 人生 は、何だったのか。