第1話  気まぐれ

「だ、誰っ!?」

——驚かせてしまったようだね。

―—ボクの名前は「アル」君たちが世界樹と呼ぶこの木さ


「アル、そうか、君の名前はアルっていうんだね」

「ところでアル、さっきまでここにいた人たちはどこに行ったの?」


―—ここは精神世界、いわば君の夢の中のようなものだね。

――この世界に君を呼んだのは少しお話をしようと思ってね。

――現実での君は眠りについているはずだよ。


「そうなんだ…」

「それでお話っていうのはなんだい?」


少し微笑んでアルが口を開く。


――毎日来てくれる君に興味が湧いてね。

―—まあ、気まぐれのようなものだよ。


少しまじめな表情になりアルが続けて口を開く。


――今日は君にある一人の冒険者のお話をしようか


僕はその表情に懐かしさを感じた。


――その冒険者はとある辺境の街に生まれたごく普通の男の子だった…






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世界樹の下で オオヤケハジメ @koichi1224

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