プレゼント

プレゼント

今日もオレはチャリでいつもの男友達の家へ向かう

下校したら全力ダッシュだ

チャリの前かごには今日はポテチ

つぶれないように慎重に

行く手を阻む者が今日もまた現れた

オレの嫌いな女の子

なんでかって？

お菓子をカツアゲされるから

でもその時のその子の笑顔が眩しくて

それをできることなら毎日観たくて

俺も笑顔になってる気がして

最早お菓子はその子のために選んでるオレがいて

いつもありがとうって言われても

全然嬉しくないふりをする

今度なんかお返しするねって言われても

喜んでる姿を見せたくないから必死だ

もうお菓子を買うおこづかいもないけど

コンビニでお菓子を見るとキミの笑顔を想い出す

アイツといるときよりオレはキミの笑顔を知ってるよ

背はオレの方が小さいけど

キミの大きな瞳に魅せられて

笑顔を観た後の余韻で

チャリごと転びそうになったことだってある

ホントに危なかったよアノ時は

痛そうだし怖い

だから大嫌いだ

でもオレは明日もチャリをこぐ

明日はチョコがいいかな

お菓子は違えど変わらぬ笑顔

そんな明日がずっと続いてほしい

早速今日の帰りに買って帰ろう

プレゼントを

キミの笑顔を観たいが為に

無償のプレゼントを贈ろう

そして待とう

お返しを

いつかくれると

強く願って