このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(208文字)
誰でも願ったことがあるでしょう。大切な人のために、自分にできる限りを尽くして、ささげた願い。けれども世の理というものは残酷で、そんなきらめく願いですら、皮肉に悲惨にねじまげて返してくることがある。それでも、人はその残骸を抱いてまだ生き続ける。黒く焦げても、それはまだ、確かにきらめきを残しているから。挫折した人、傷にくるしんでいる人に、一読していただきたい作品です。