「しりとり」から始まる「猟奇」で「鬼畜」な物語

 しりとりをテーマにした話と言ったら、どんな内容のものが出てくるでしょうか。

 小学校時代に「友人」だったらしい中川と村田。最近は同級生だった志村が亡くなった後だとされている。
 そしておじさんふたりで「しりとり」をするという、一気に童心にかえるような展開に。

 なんという、ほのぼの展開! これはきっと、スタンド・バイ・ミーなノスタルジック溢れる物語が読めるに違いない。

 ……と思ったら大間違い!!!

 これを書いているのは誰か? ラーメン大好き、そして猟奇大好きな作者さんです。

 「しりとり」と来たらまず間違いなく、「猟奇」、「鬼畜」、と単語が続いていきそうな雰囲気が濃厚。(そして間違いなく、「しりとり」の前にあった単語は「ふんどし」です)

 しりとり、というゲームを使って、一体彼らが「何」をしてしまったのか。本作を紐解いて確かめてみてください。  

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