四十年ぶりの再会、懐かしい「遊び」

主人公は50歳を越え、いよいよ老いを自覚してきた。体力はなくなり、体型も変わり、趣味に向ける気力もない。
ある日曜日、彼は散歩に出る。その先で中学時代の友人と再会する。実に40年ぶり。
何気なく友人を家に招き、何気ない話をする。懐かしい遊びに興ずる。

——これが、ホラーなのです。私も途中まで、「あれ?なんだか平和なお話だな」と思っていました。

とんでもない。ガチガチのホラーです。
見ようによってはすっきりとするお話なのですが、やはり恐ろしさが残ります。切なさ……といってもいいかもしれません。……いや、やっぱりちょっと違うでしょうか。

ひとつ、怖いけれども素敵だなと思える印象的な言葉があったのですが、それはぜひ本編でご覧いただきたいです。

じっとりと纏いつくような恐怖が味わえます。
おすすめです、ぜひぜひ。

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悪食

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