ある意味で、最初から「ヒント」は出ていた。もっと大会に寄り添っていれば
- ★★★ Excellent!!!
最後まで読んでみて、「へえ、なるほど!」となりました。
琵琶湖畔で行われた駅伝大会。そこでは一風変わったルールが採用されていた。
通常の駅伝は走者から走者にタスキを渡す。だがこの大会では「伝言ゲーム」として合言葉を受け継げばよいという形に。
つまり、直接次の走者のもとへ辿り着かなくとも「合言葉」が何かわかれば先に進めるというルール。
そのため、ジェスチャーによって意思を伝える作戦が取られることに。
そうして「駅伝大会」ならではな形でキーワードを読み解き、「勝ったか!?」と確信できそうになるが……。
最終的に提示される「答え」を知り、「おお!」と驚きがあったのが何よりも良かったです。
「だから、この設定なのか」とそれまで見ていた情報の数々が収束し、ストンと落ちる感じ。ミステリー的な興趣もあって満足感が非常に高かったです。