【手紙】
誰かの手紙より 抜粋
この文が読まれる頃
きっと私は居ないでしょう。
不安はもうありません。
誰よりも愛しい貴方
誰よりも愛しい貴女
生きていてくれるなら
支え合ってくれるなら
思い残すことはないでしょう。
私は十分に頂きました。
十分に愛されました。
こんなにも
満たされてよかったのかと
日々そう思うのです。
私のことで
進むべき道を迷わぬよう
こうやって言葉を紡ぎます。
ありがとう
愛しい二人
私という存在が消えても
いつまでもいつまでも
照らし続けます。
愛しい貴方
愛しい貴女
この先の日々に
幸せがありますように
愛しています
何よりも愛しています。
一足先に
高い高い場所で
待っていますね。
ゆっくりで良いのよ
ゆっくりで良いから
またたくさん笑って
たくさん泣いて
たくさん美味しいものを食べましょう
それではおやすみなさい。
最後にもう一度だけ
愛していますよ
ずっとずっと
愛していますよ…。
陽の光は月を照らし影を生む 野木咲 紫暮 @sigure-nokisaki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます