緋き牙の書〜孤高の章〜
(正典「雫の章」への反論)
かの書は最後に説く。『翠点を繋げ』と。
『弱者』は群れることでしか『弱さ』を誤魔化せない。
繋がれた水脈など、第四の泥が来れば、まとめて腐り落ちる『鎖』にすぎぬ。
真の『狩人』は群れない。
真の『強者』は『孤高』である。
他者に頼るな。翠点を信じるな。
信じるべきは、自らの『獠牙』と、『血餐の儀』によってその身に蓄えた『力』のみ。
『淘汰』の泥が来た時、群れた『家畜』は互いに足を引き合い沈んでいく。
だが『孤高の狩人』は、自らが狩った『力』を翼とし、泥の波を独り踏み越える。
第五の時代は、『孤高』の強者のみが支配する『狩り場』となるのだ。
『緋き牙の書』(密猟教団 教典) 火之元 ノヒト @tata369
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます