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キャラクター紹介② 三輪 辰弥

​1. 基本情報

​名前:三輪 辰弥(みわ たつや)

性別:男性
​年齢:16歳(物語開始時点)
誕生日:2008年7月7日

所属:私立翠明高等学校 2年A組。文化祭実行委員。

​一人称:俺

​二人称:
エマや妹たち、親しい友人:お前、あんた、下の名前
目上の人や他人:〇〇さん

​口調:基本的に穏やかで、やや気弱。友人に対してはツッコミを入れることもある。エマに対しては、呆れつつも最終的には受け入れる甘い口調になることが多い。「~だよな」「~だから、仕方ない」といった、諦めや受容を示す語尾が特徴。


​2. 外見

身長:身長163cm。

​容姿:同年代の男子と比べると小柄で、華奢な体格。本人はそのことに若干のコンプレックスを抱いている。髪は少し癖のある柔らかな黒髪で、特にセットなどはしていない自然なスタイル。顔立ちはどちらかと言えば童顔で、優しげな印象を与える。

​服装:制服の着こなしはやや着崩しているが、だらしなくはない。私服はTシャツにパーカー、ジーンズなど、動きやすく楽なものを好む。ファッションには無頓着。

​特徴的な外見:服で隠れた腕や首筋、体の至る所に、大小さまざまな噛み痕が残っている。古いものは薄いシミのようになり、新しいものは赤く腫れていたり、内出血していたりする。これが彼の最大の秘密であり、エマとの絆の証でもある。

​雰囲気:物腰が柔らかく、親しみやすい。クラスでは「いい奴」「いじられキャラ」として認識されている。しかし、ふとした時に見せる疲労感や、どこか遠くを見つめるような表情が、彼が何かを抱えていることを周囲に感じさせる。


​3. 性格

​長所:非常に優しく、面倒見が良い。2人の妹の兄として、自然と世話焼きな性質が身についている。他者の痛みに共感しやすく、忍耐強い。エマの常軌を逸した愛情表現にも適応してしまう、極めて高い順応性を持つ。

​短所:自己評価が低く、流されやすい。人に強く頼まれたり、迫られたりすると断れない性格。問題が起きても、事を荒立てずに自分が我慢すれば丸く収まる、と考えがちな諦めの早さがある。エマに対しては、その依存的な側面が顕著に現れる。

​行動原理:「エマを失わないこと」「エマの愛情を受け止め、彼女だけの特別な存在であり続けること」。当初は平穏を望んでいたが、今や彼女との歪んだ関係を守り抜くことが、彼の行動のすべてを決定づけている。

​思考パターン:エマによる「痛み」や「束縛」を、ネガティブなものとして処理するのではなく、「自分だけが彼女に与えられている愛情の証」とポジティブに再定義することで、精神の均衡を保っている。問題を根本的に解決しようとするより、現状に適応し、その中で幸福を見出そうとする思考パターンを持つ。


​4. 過去

​生い立ち:ごく平均的な中流家庭の長男として生まれる。下に妹が二人おり、幼い頃から「頼れるお兄ちゃん」であることを期待され、また、自然とそうなろうと振る舞ってきた。

​トラウマ:明確なトラウマはない。しかし、小柄な体格や、スポーツも勉強も人並みで突出したものがない自身に対し、漠然としたコンプレックスを抱えていた。「誰かにとっての、唯一無二の特別な存在になりたい」という潜在的な欲求があった。

​転換点:高校1年生の春、図書室で天神エマと出会ったこと。そして後日、彼女に初めて指を噛まれた時。その「痛み」と「特別扱い」が、彼の人生を決定的に変えた。


​5. 人間関係

恋人:天神 エマ。彼の世界の中心。絶対的な支配者であり、同時に彼が守るべき聖域でもある。彼女の噛み癖を含めた全てを受け入れ、共依存的で排他的な関係を築いている。

​家族:
​三輪 葉月(妹):兄の変化にいち早く気づき、エマの異常性を見抜いている。兄を救い出そうと奮闘しており、辰弥にとっては心配の対象でありながら、エマとの関係を脅かす最大の「抵抗勢力」。

​三輪 小春(妹):無邪気な観察者。兄とエマの異常な関係性を悪気なく口にし、物語の起爆剤となることが多い。
​両親:息子の変化に戸惑い、心配している。エマのついた「いじめ」の嘘を信じかけているが、心の底では違和感を抱いている。

​友人:鈴木など、クラスに数人の友人がいる。当たり障りのない関係を築いているが、エマとの関係については一切打ち明けていない。

​敵、ライバル:明確な敵はいない。しかし、エマの視点から見れば「辰弥に近づくすべての人間」が潜在的な敵。現在は、兄を取り戻そうとする葉月が、事実上のライバル関係にある。


​6. その他

​趣味:静かな場所での読書。

特技:簡単な料理(インスタントラーメンに野菜を入れる程度だが、妹たちのために作ることもある)。

癖:困ったり、嘘をついたりする時に、無意識に首筋や腕の噛み痕を隠すように触る癖がある。

​口癖:「仕方ないな」「またかよ……」。

​目標、夢:かつては「平穏な日常」を望んでいた。しかし、現在の目標は「エマとの秘密の関係を守り、二人だけの世界を維持していくこと」。その関係の先に未来があるかまでは、考えられていない。

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